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「2 誰様?」の続きです。
そろそろ突っ込み疲れてきたヒロインに・・・。
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全く・・・。
昨日のことと言い、今日のことと言い、何だかんだで色々ありすぎた。
でも、奴は神様だと言いながら神様らしいことなどしていない。

あれ・・・。
神様らしいことってどんなこと?
洗濯機が回せないのが神様・・・んな訳無いな。それは奴だけだ。

じゃあ一体、どんなこと?



「そういや今日は満月なんだよなぁ。」
「そうなの?」



私の家は一軒家で広い。
っと言うのも祖父と祖母からの大学合格祝いだとか言われ
本当大げさすぎる祝い物だと可笑しくて笑った。
おじいちゃん、おばあちゃん、確か年金生活じゃなかったっけ!?

私の寝室は普段2階で、素敵なことにベッドも付いてしまっている。
祖父は孫想いで、「友達や彼氏が出来たら使いなさい」と言わんばかりにベッドを余分に1つ付け・・・。正直にこんなデカ物はいらなかったって言いなさいよおじいちゃん。

そんなこんなで、使われていなかったベッドは奴が使うことになり・・・。
さぞかしベッドも喜ぶだろうに。



「ちょいっと夜の散歩するのはどうだ?」
「まぁ今日は日曜じゃないからいいわよ、付き合ってあげる。」



無数の星が踊る夜空を見渡せる、ベランダのカーテンを開いた。
ベランダの窓を開ければ、外から新鮮な空気が入り込み、風は私の髪を撫でた。
夜の散歩・・・って、一体どうすると・・・!?
いやいや!屋根を飛び越えながらなんてそんなこと出来るわけ無いし落ちて死ぬ!



「ベランダに来て、どうやって散歩するのさ?」
「うん?ああ、そうだなぁ。」



私は苦笑しつつも奴に聞いた。
散歩しようなんて言い出した奴の目は宙に浮き、私は思わず吹き出す。
しかし奴は一つも怪訝そうな顔も浮かべず、むしろ口の端を上げて笑いを含めた。



「俺を誰だと思ってる?」
「自称神様、でしょ?」
「まだ疑っているのかお前は・・・、まぁ、無理もねぇよな。」



アレ?珍しく認めてる・・・?
奴は「ふぅ」と溜め息吐いた後、ふっと何か体勢を変化させた。
まるでアニメなどでよく見る、呪文を唱えるような形へと・・・。
いや、まるでではなかった。その意味そのままである。



「神様にしか出来ないことなどは無い。」
「え?」
「ただ、人間には出来なく、他の生き物には出来ることなら出来るだけだ。」
「あ・・・うわっ!」



神様は、神様はやっぱり・・・?





→「4 神様?」へ
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空乃 鴉
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これでも学生。
趣味は絵や小説を書くこと。

嫌な事が目の前にあるとネタの神様が降臨します。神様の存在はコレしか信じられない駄目人間←
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[01/07 結音]
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