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「1 俺様?」の続きです。
神様は奥様キャラかもしれない。
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「う・・・美味い・・・!」
「どーだ、俺が作ったオムライス!コレだけは師匠にも褒められたぞ。」
「・・・・・・『コレだけ』ってオムライス以外には何も話にならんのかい。」
「他は普通だ!普通の主婦並に出来るぞ!決してマイナスではない!」



ふんわりとした卵に包まれた、それもまた良い具合にトマトケチャップの酸味が広がる。
私は思わず口にしたくない言葉を発してしまい、その言葉に奴も鼻を膨らました。
しかし、オムライスよりも奴(神様)がエプロンを付けているところへ
どうしても目が行ってしまうのは私だけか・・・?

ふんわりした好物に病みつきとなってしまい
腹の虫を黙らせようと私は夢中で食いついてしまった。



神様も・・・卑怯な手を使うものだ。



「これで神様だと信じるだろ?」
「へ?」



奴からの突然の問いに、私は変な声を漏らして奴を見た。
何故か勝ち誇ったような笑みを浮かべる奴・・・その笑顔は神様とも言い難い。

よーく思い出してみよう!
髪は短髪で金髪に、服はワイシャツにどっかの高校らしいズボン。
しかも靴は、あ・・・今は玄関にちゃんと揃えているけどローファー。



どっからどう見ても神様には見えないし、家事出来ても普通でしょうが!










「そう言えばさ、神様とかはまだ認めてないけど・・・。」
「何だ?」
「アンタ、名前とかって無い訳?」



流石にこれ以上、自称神様のエプロン姿を見ていたら笑いが堪えきれない為、私自ら食器を洗いに席を立った。今じゃ奴もエプロンを外し、イスへ腰掛けくつろいでいる。
そんな中、私はふと思い出して言うと奴は凍りついたように固まった。

皿を洗う為にで水を出し、叩き打ち出すような音で声がかき消される勢いであったが。
明らかに私が問い出した瞬間に、表情が強張ったのを見逃さなかった。



「名乗ってなかったっけ?」
「名前あるの?」
「ミッキーマウスだ。」
「大嘘コケ、テレビか本か見て覚えて騙そうとしても通用しないわよ!」



名前が無いなら素直に言いやがれ俺様キャラの神様め!

最後の皿が洗い終わり、キュッと水を止めて濡れた手をタオルで拭いた。
しかし、私は気が付いてしまった。
いや、予め気が付くべきだった物だ。

自称神様である奴は今更のティータイム、しかも終了した瞬間・・・!
目が合った時、奴はにこやかに笑ってテーブルに置いてあるコップへ指差した。



「おぉ、ついでにコレも宜しく♪」
「おーまーえーなぁー!!!」



もう神様なんて絶対信じない!!





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空乃 鴉
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これでも学生。
趣味は絵や小説を書くこと。

嫌な事が目の前にあるとネタの神様が降臨します。神様の存在はコレしか信じられない駄目人間←
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[01/07 結音]
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